ここでは、これまでの太陽光、オール電化、EV、据置蓄電池、V2Hなどへの投資と、
買電量削減、売電収入、車のランニングコスト差などによる累積回収の状況を紹介します。
EV、V2H、蓄電池を導入してから1年が経過した2023年秋時点での
投資回収状況とその後の予測は、こちらをご覧ください。
図1は、自宅光熱費の節約効果内訳です。詳細はこちらの記事も参照ください。

次に、EVの節約効果は、
まず、中古車の購入費差額(EV車ーガソリン車)が
100万円
1年の走行距離は2万キロとして、ランニングコスト差は
EV 年4万円
ガソリン車 年24万円
差額 年20万円
となっています。
このガソリン車とEVの差は、
昨今のガソリン価格の高騰やリーフ→ekクロスEVの性能差などで
若干変動はしましたが、
コスト差に最も効くのは年間の走行距離であり、
概ね20万円の差額に変動はありません。
ただ、我が家の事情で、
来年からはEVの年間走行距離が現状の半分程度まで大幅に短くなりそうで、
出銭そのものは減り歓迎なのですが、投資の回収スピードは鈍化しそうです。
以上から、投資回収状況を図2および図3に示します。
1.2010年(太陽光、オール電化導入、FIT開始)からの通算での投資回収状況(図2)

2010年からの累積収支で計算すると、
2023年秋時点での計算では、今年中には投資回収が可能の見込みでした。
しかし、昨年、2年間乗ってきたリーフが不調となり、
ekクロスEVへ買い換えにより2023年秋時点で織り込んでいなかった出費が発生したこと、
リフォーム工事の影響で2024年末数か月の太陽光発電が大きく目減りしたこと、
上述の来年からのEV走行距離が半減と大幅に短くなること、
などが影響し、
現時点での投資回収予想時期は、今から2年後の2027年までずれ込む見込みです。
2.2022年(EV、V2H、据置蓄電池導入)からの投資回収状況(図3)

こちらは、太陽光・オール電化を導入済みだった2021年時点での我が家に、
EV、V2H、蓄電池を追加したことによる節約効果のみで、
それらEV、V2H、蓄電池導入の費用をいつ回収できるか?を計算したグラフです。
2023年秋時点での投資回収見込みでは、導入から5年程度、2027年頃には回収可能との計算結果でした。
しかし、こちらは図2の場合と異なり、
太陽光・オール電化による省エネ効果を節約額に含められないことと、
更に、リーフ→ekクロスEVの買換え費用が追加投資となったこと、
により、
現時点での投資回収時期は、今から10年後の2035年頃と、大幅に遅延することとなりました。
以上、FITを卒業し、これからEVやV2H、蓄電池の追加導入を検討される場合には、
・家族が多いなど、今の光熱費が十分に多いか?
(我が家の場合は、EVを除いた年間消費電力量が 13000 kWh超と一般家庭の2~3倍も大食らいです。
ただし、コンロや給湯にも電力を使っている上での数値ですので、現状ガスのお宅は換算が必要です)
・今後5年ほど、EVの走行距離が十分に長いか?
(我が家の場合は、年間 2万キロ、毎日 50キロ は走ります)
・中古EVは、投資回収前に不調となることがあるので、5年位は不調の心配がないであろう新車EVが導入できるか?
・蓄電池、V2H、EVで、国、自治体の補助金を漏れなく活用できるか?
(我が家は、投資の4割超を補助金で回収しました。上図は残りの自己負担分です)
などを、しっかり定量的に事前検討されることをお勧めします。