Remo Eによるエコキュート運転の自動化試行3 2025年5月

標記連載シリーズの第3回、
今回は、Remo E、E2の当該機能の設定画面を見ながらの解説です。

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写真1はエコキュート自動化機能の設定画面です。

写真1 Remo Eのエコキュート自動化 設定画面

写真1の上半分付近の②が、
シフトモードの選択を行う場所です。

Remo Eのエコキュート自動化は、
翌日の天気予報が良いか悪いかで大きく変わります。

どう変わるかは、前回の表1を参照ください。

「積極的シフト」は、晴と曇までを良い天気とします。
「控えめシフト」は、晴のみを良い天気とします。

「積極的」は、予報が当たれば大きな省エネ効果を得られますが、
想定よりも実際の天気が悪かった場合に、
系統からの買電等が発生するリスクの高いモードです。

写真1の下半分③④が、
翌日の天気予報が良い場合の、
夜間電力による沸上設定を行う場所です。

沸上開始時間と朝までの必要沸上量を設定できます。

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写真2は同機能の詳細設定の画面です。

写真2 Remo Eのエコキュート自動化 詳細設定画面

上半分の⑥⑦⑧が、
翌日の天気予報が良い場合の
昼間電力による沸上設定を行い場所です。
沸上開始時間、夕方までの沸上量が設定できます。

また、⑧のエコキュートの消費電力は、
昼の沸上開始時間前でも、
充分な売電量がある場合に、
沸上を開始するトリガのために使います。

⑥と⑧はどちらかを満足すると
昼間の電力で沸上を開始します。

ただし、ここで注意が必要なのは
Remo Eは沸上に使用する昼間の電力が
余剰の太陽光電力なのか、
蓄電池の放電電力なのか、
系統からの買電電力なのか
を、気にしません。
天気予報が外れて余剰電力が十分に無かろうが、
⑥で設定された沸上開始時間になると、
⑦で設定した夕方までに必要な量のお湯を
淡々と沸かし続けます。

下半分の⑨⑩⑪が、
前日の天気予報が悪かったにも関わらず、
当日の天気が改善した場合に、
昼間の電力で追加沸上を行う時の設定を行う場所です。

天気の改善をモニタリングする時間帯と
追加沸上を開始するトリガ(売電量)と
加沸上を終了するトリガ(買電量、蓄電池放電量)を
入力します。
こちらは十分に夕方分のお湯があるケースなので、
沸上開始や終了のトリガをかなり柔軟に設定できます。

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写真3は、エネルギー画面での当該機能の画面です。

写真3 Remo Eのエコキュート自動化 のエネルギー画面

天気予報が良い場合と悪い場合での、
時刻ごとの太陽光発電量、エコキュート消費電力量が
ビジュアルにわかりやすく纏められています。

ここで、面白いのは⑬のボタンで、
天気予報からRemo Eによって選択された翌日のシフト(天気良いまたは天気悪い)を
ユーザーがオーバーライドできるボタンとなっています。

このオーバーライドボタンは、
夜間電力による沸上が始まる前まで有効です。

天気予報よりも
ユーザーの経験を優先したい場合などに
重宝します。

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写真4は、Apple Weatherによる天気予報を反映する、
地域を選択する画面です。

写真4 天気予報反映地域の選択画面

全国の市区町村レベルのメッシュで選択することが出来ます。

天候以外に、
太陽光発電量予測にもここの選択を用いているかは
明確なアナウンスがないので不明です。

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と言うことで、何日か使ってみましたが、
今のところ、天気に合わせて上手に動いてくれています。
(オーバーライドボタンは、まだ使っていませんw)

ただ、このRemo Eによる自動化機能は、
天気が良い日は、Remo Eによるエコキュート制御への介入がありますが、
天気が悪い日は、Remo Eの介入はなく、
通常のエコキュート側の設定通りの動作となります。
また、Remo Eは蓄電電力の温存や買電・売電防止などへの配慮はしてくれませんので、
それらの部分には、ユーザー側でちょっとした工夫が必要となります。

次回は、その工夫どころについて
解説したいと思います。

では、今日はここまで!

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