標記連載シリーズの第5回、
今回は、Remo E、E2の当該機能の試行初期における感想を紹介します。
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連載初回に列挙した、
Remo Eのエコキュート自動化機能に懸念していた
3つの視点、
- エコキュートの夜間強制沸上運転を完全回避できるか?
- 余剰太陽光電力による据置蓄電池やEVへの充電を邪魔しないか?
- どこまで不安定な天候に追従できるか?
で、以下、順に感想を述べて行きます。
1.エコキュートの夜間強制沸上運転を完全回避できるか?
→ 出来ています。 ○
Remo Eのエコキュート自動化機能は、
翌日の天気予報が「良い天気」だとされた場合、
夜間電力での沸上を少なくして、
昼間の余剰太陽光電力による沸上を多くするように、
翌日の沸上スケジュールを立てます。

👆の写真1はRemo Eが翌日は「天気が良い」と判断した場合の
前日夜に立てた沸上計画を示しており、
ユーザーが朝までに必要とした湯量のみ夜間電力で沸上し、
(写真1では午前1時~2時に1時間の夜間運転を計画)
ユーザーが夕方までに必要とする湯量を、
昼間の電力で沸上する計画となっています。
(写真1では9時~13時に4時間の昼間運転を計画)
午前1時の時点でエコキュートのタンクに、
前日からのお湯が充分に残っている場合には、
夜間電力での沸上はRemo Eの介入により
全く行われないことがあることを確認しました。
写真1の前日計画に対して、
実際の翌日の運転実績のスクショが👇の写真2となります。
この時は、前夜から充分なお湯がタンクに残っていたため、
午前1時~2時の夜間電力による沸上は
写真2の通り全く行われませんでした。

更に、この日は朝方のお湯の利用も少なかったため、
昼間の電力での夕方のためのお湯の沸上も、
写真1での前日計画の4時間に対して、
写真2の翌日実績では、2時間余りの運転で終了しています。
以上のRemo Eが前日に天気が良いと判断した時の、
夜間の沸上の開始・終了や、昼間の沸上開始・終了は、
Remo EがHEMSを通じてエコキュートの制御に介入することで行われています。
一方、👇の写真3は、
Remo Eが翌日は「天気が悪い」と判断した場合の
前日に立てた沸上計画を示しており、
ユーザーがその日1日で必要としているお湯の全量を、
夜間電力のみで沸上出来るように、
翌日の午前1~5時までの4時間運転の計画を立てています。

👇の写真4がその翌日の沸上実績であり、
夜間電力での沸上は午前1時~6時までの5時間で行われ、
その日の昼間の電力は沸上には全く使用されませんでした。

👆のRemo Eが前日に天気が悪いと判断したケースでは、
Remo Eがエコキュートの制御には特に介入しませんので、
夜間の5時間の沸上運転や、昼間に沸上を全く行わなかったのは、
Remo Eからの指示ではなく、
エコキュート側の設定のままで動作していることとなります。
以上の様に、Remo Eのエコキュート自動化機能は、
今のところ、なかなかリーズナブルな動作をしてくれています。
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なお、夜間電力の時間帯で、
Remo Eが制御に介入して沸上を止めているのか
エコキュート側の設定で沸上が止まっているのか
を見分けるには、
Remo Eのコントロール画面のエコキュート画面から判別できます。
👇の写真5は、
左がRemo Eが介入して沸上を止めている画面、右がエコキュート側の設定で沸上が止まっている画面です。

前夜に「翌日は天気が良い」とRemo Eが判断した場合、
夜間電力の時間帯に、Remo Eがエコキュートの制御に介入して、
エコキュートの沸上を止めると、ここの表示は「停止中」となります。
一方で、タンクの湯量が多くて、
エコキュートが自分で沸上を止めた場合は、
「沸き上げ待機中」となります。
上の写真2(天気が良い日)の未明に沸上が止まっている時には、
確かにここの表示は「停止中」となっていました。
同じく、
Remo Eがエコキュートの制御に介入して沸上させているのか、
それとも、エコキュート側の設定で自ら沸上を行っているのかも、
このRemo Eのコントロール画面のエコキュート画面で見分けることが出来ます。
👇の写真6が
左がRemo Eが介入して沸上させている画面、右がエコキュート側の設定で沸上を行っている画面です。

Remo Eの介入で沸上させている場合は、
ここの「手動沸き増し」のボタンがオレンジに点灯します。
一方で、エコキュート側の設定で沸上を行っている場合は、
ここの「手動沸き増し」のボタンは消灯しています。
つまり、Remo Eの介入による沸上は、
エコキュート側から見ると「手動での沸上が行われている」と言うことでしょうね。
まるで人間の代わりに、
Remo Eがここの「手動沸き増し」ボタンを押してくれているようで、
意図的では無いのでしょうが、ちょっとシュールな表示の違いでしたw
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2.余剰太陽光電力による据置蓄電池やEVへの充電を邪魔しないか?
→ 若干の調整が必要ですが、春は概ね問題なく共存できそうです。 △
👇の写真6は私がそんな「若干の調整」を失敗した例です。


この日はRemo Eが天気が良いシフトで昼間に沸上を行っていましたが、
午後からやや天気が下り坂となり、
写真6のオレンジの太陽光発電電力が午後になって低下しているにも関わらず、
ブルー凸のエコキュートの沸上が止まらずに、
結果、虎の子の蓄電電力で沸上してしまったケースです。
13時~15時の辺りで、
黄緑の蓄電池からの放電が発生しているのがわかります。
ここ、まるでRemo Eが悪者のように書いていますが、
前回までで解説したように、
Remo Eによるエコキュート自動化機能の設計思想は、
「お湯切れはさせない上での省エネ」
ですので、
Remo Eはあくまでユーザーの設定どおりに動いているだけであり、
私が行った夕方のお湯の量設定ですと、蓄電池放電による沸上の発生は仕方ありません。
この時は、私がそんなRemo Eの考え方をまだ良く把握しておらず、
夕方以降に必要な湯量を「満タン」に設定してしまったために、
Remo Eがエコキュートのタンクが満タンになるまで、
具体的には写真5の通り9時~15時ごろまで、淡々と沸上を継続させてしまったのでした。
大家族の我が家でも、
流石に夕方以降に満タンのお湯は必要なく、
この件は、夕方に必要なお湯の量を、
「満タン」ではなく、「3少なめ」、「4中くらい」に変更することで、
この春頃の太陽光発電量・消費量においては、
ほぼ解決しました。
今後、エアコンの多用で消費電力が増加する夏や、
太陽光の発電量が減ってくる晩秋以降でも
この夕方の必要湯量の調整だけで蓄電池マネと妥協できる設定を見つけることが出来るかについては、
また、別途レポートしたいと思います。
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3.どこまで不安定な天候に追従できるか?
→ 調査継続中 N/A
まだ、これまでの試行で天気予報が大外れした日とか
天候が大荒れした日などが無いため、
ここは、引き続き調査していきます。
ただ、少なくとも、試行継続が嫌になるような、
「ご乱心」wな挙動には、今のところ遭遇していません。
それだけでも、心安らかに試行が行えるので、
好印象ですv
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次回はこのサブスク機能のコスパを計算してみたいと思います。
梅雨の時期は、
Remo Eがエコキュートの制御に介入できる機会は少ないので、
コスパ的には厳しい時期なのでしょうが、
そんな期間に費用を回収できるなら、他の季節はもっと期待できる訳ですし。
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さて、流石に山奥でも残雪や凍結に遭遇しなくなったため、
我が家のゲタ四駆のタイヤをマッドに戻しました。(年々、腰に・・・)
舗装路ではスタッドレスの方が静かですw
柴犬様は、格納スパイク付A/Tと言ったところでしょうか?
では、今日はここまで!