Remo Eによるエコキュート運転の自動化試行9 2025年6月

標記連載シリーズの第9回、
今回は、Remo E、E2の当該機能の
蓄電池との共存に向けた改修案を考えてみます。

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現状での同機能の不満点としては、
前夜に太陽光発電量が多いと判断して(👇図1の(a))、
エコキュートの沸上を夜→昼にシフトしたものの、
翌日の発電量が想定よりも少なく(👇図1の(b))、
結果として系統からの買電で沸上してしまうリスク
があることです。

図1 昼間沸上についての太陽光の当てが外れるリスク

実際、この三週間余りの試用で、
3回ほど昼間の買電による沸上を経験しました。

我が家の様に、エコキュートとともに、
蓄電池を所有している場合に
👆の図1のようなリスクを軽減できる案を模索します。

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共に、余剰太陽光電力を活用する機器である
エコキュートと蓄電池を比較します。

エコキュート(Remo Eで制御する場合)
 ・一旦運転を開始すると、消費電力は一定のまま(夏 1 kW、冬 1.5 kW)
 ・昼間の運転開始時刻は指定できるが、終了時刻は指定できない
 ・電力→お湯の変換は出来るが、逆の変換は不可
 ・昼間に系統からの買電を沸上に使ってしまうことがある

蓄電池
 ・太陽光電力が余剰した時に、余剰した分のみ0~3 kWの範囲で蓄電する
 ・太陽光が不足した時は、0~3 kWの範囲で放電してくれる
 ・昼間に系統からの買電による充電はしない

当たり前ですが、
このように、余剰太陽光発電電力の活用では、
蓄電池の柔軟性が高いですよね。

よって、
太陽光発電電力が余剰した時は、
やはり蓄電池への充電、その次にエコキュートの沸上
としたくなります。

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👇の図2は、系統からの買電を避ける案です。

図2 リスク回避案(沸上の再シフト)

太陽光の当てが外れて、
昼間の早い段階で蓄電を使い切り、
系統からの買電が発生したことをトリガに、
一旦、昼間の沸上を中断します。

そして、
夜までに必要なお湯の量が沸かせる時間を逆算して
午後などに沸上を再開します。

こうすることで、
その後、幸運にも太陽光が改善した場合には、
系統からの買電を減らすことが出来ます。

その日に太陽光が改善する保証はありませんが、
系統から買電してしまうのはダメ元なわけなので、
追加の損にはなりません。

表1に現状の動作と、この改修案の動作を比較して示します。

表1 蓄電池がある場合のRemo E自動化改修案

ただし、この案には問題点が2つあります。

・Remo Eは夜に必要なお湯の量から残りの運転時間を逆算できない?
 出来そうな気もしますが、気温などにも左右されますので、
 省エネよりも必要なお湯を確実に用意することを優先するRemo Eのポリシーだと、
 踏み切るのは厳しいかも知れませんね。

・買電単価が、午前中よりも午後の方が高価となる電力プランの場合に損となる
 一部に、そう言った電力プランもありますので、
 こちらも設定が複雑になった割に合わないかも知れません。

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以上、蓄電池がある場合の、
Remo Eによる自動化の改修案を考えてみましたが、
お湯が足りなくなってしまう、むしろコスト増となるなどの
新たなリスクがありそうでした。

そのリスクを承知のユーザーに、
昼間運転の再シフト可否の選択肢を提示するのは、
サブスクソフトとしては難しいでしょうかね?

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空梅雨となってしまいそうで、
Remo Eの試行がちっとも面白くないのはさておき、
柴犬様も地面の熱さが厳しいらしく、
散歩からの帰宅後は水場に直行されています。

土や草の道がまだ多く残っているのが
こんな時には助かりますw

では、今日はここまで!

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