7月の電力動向 2025年7月

今年の7月はまたもや過去タイ記録となる日射量で、
我が家の月間太陽光発電量の記録を更新しました。(本当に大丈夫か地球?)

今年の春が遅い春雨と早い梅雨の所為?で
期待外れの発電量だったため、
今年は2コブ目の方が発電量が多くなる、
珍しい年となりました。

恒例の我が家の電力動向、
今回は2025年7月分のご紹介です。

導入時期参考)
 ・太陽光    2010年4月〜(オール電化もこの時から)
 ・EV導入    2022年6月~(リーフ)、2024年6月~(ekクロスEV)
 ・V2H導入   2022年10月~
 ・断熱工事   2024年12月〜(窓、壁、床、風呂の断熱リフォームを行いました)

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1.太陽光動向
まずは、太陽光です(図1~3)。

図1に、毎日正午ごろ1hrの
太陽光発電のピーク出力を示します(日々の平均気温を併記)。

図1 正午頃太陽光発電出力および日々平均気温の年間推移

今年の7月は前月6月に引き続き、
記録的に日射量の多い一ヶ月となりました。
お昼の最高気温も軒並み35℃を超えましたが、
適当に雨も降ってくれたため、発電効率はそこまで低くはなりませんでした。

図2に各月毎の日射量と発電量を、
図3に全天日射量vs太陽光発電量を示します。
なお、図2中の一点鎖線は、
過去20年間における日射量の最高値と最低値です。

図2 太陽光発電動向(青・2024年、オレンジ・2025年)

7月の日射量(オレンジ●)は、
過去20年での最高日射量(図2中の上の一点鎖線)に乗る多さでした。

結果、一カ月の発電量は675 kWhとなり、
我が家が太陽光パネルを導入してからの15年間での、
月間発電量の記録を更新しました!!

図3 全天日射量vs太陽光発電量(青・2024年、オレンジ・2025年)

図3の日射量vs発電量の関係を見ると、
7月のプロット(図3中のオレンジ矢印の点)は、
今年の1月~7月の回帰線(図3中のオレンジ破線)と比較して
若干右下側に寄ったものの、前月6月よりは発電効率の低下は少なく、
7月の太陽光パネルの発電効率は4%程度の低下で済んでいました。

これは、パネル温度の上昇による効率低下に相当し、
この7月は、パネルの汚れによる効率低下は殆どなかったようです。

と言うことで、
導入から15年を経過しましたが、
我が家の太陽光パネルは依然として劣化は無いようですv

8月以降も一昨年のようにこの日射量傾向が続いてくれるのか?
それとも、台風や秋雨で低下してしまうのか、
今後もしばらくは楽しみな季節が続きそうです。

2.据置蓄電池 SOH、充放電効率 動向
図4に、トライブリッドT3の据置蓄電池のSOH劣化について示します。

SOHの算出方法は、SOC 0%→100%充電時に要した電力量の合計値を用いています。

図4 据置蓄電池SOH経年劣化推移(2022年9月末~)

7月も引き続きSOHの回復?がみられた月となりました。
図4には冬の期間がわかるように追記していますが、
やはり、気温が暖かいとSOHの劣化が抑えられるようです。

保証期間15年目(=横軸で5,500日目に相当)でのSOH予測値については、
前月6月の28%程度から、この7月は0.5ポイント程度改善しました。
保証範囲のSOH50%が、実効容量(6.4kWh)に対してだったとしても、
この劣化傾向が今後も継続したとすれば、
12年目の中ごろにはSOH50%(図4の縦軸だと43%)を割り込むこととなります。

図5は、HEMSのデータから算出した据置蓄電池の充放電効率の推移です。

こちらは引き続き 87 %前後を維持しており、性能劣化は見られません。
ただ、昨年同様、暖かい方が充放電効率も安定する傾向が見えております。

図5 据置蓄電池 充放電効率の推移(青・2024年、オレンジ・2025年)

3.EV動向
お次は、EVです(図6)。
昨年6月から前車リーフに代わって、軽EVのekクロスEVでのデータとなります。

ランコス参考
 原チャ       3円/km
 最新ディーゼル車  5円/km
 最新ガソリン車   6円/km
 我が家の軽自動車  14円/km
(15年前のトルコン式トールワゴン)

図6 EV動向(2024年6月からはリーフ→ekクロスEVに乗り換え)

まず、オレンジのEV電費は、
前月6月の9.5km/kWhから、この7月は8.4km/kWhまで若干悪化しました。

連日の猛暑のため、
エアコンを多用しており、EVの電費性能が悪化しました。

しかも、EVの走行モードが、
いつのまにか「ECO」になってしまっており、
昨年と同様の電費性能となっています。

グレーのランニングコストも
この7月は前月6月よりも0.7円/km増の4.0円/kmとなりました。
こちらは、電費の悪化通りのコスト増になっています。

図7と表1にEV充電池のSOH劣化推移を示します。

図7 EV充電池 SOH経年劣化推移(ekクロスEV、2024年6月~)
表1 今後のセグ欠け予想(ekクロスEV、2025年7月末現在での予想)

メーカー保証は、8年=2,920日以内でSOH≧66%(但し走行16万km以内)ですが、
納車後13カ月のデータを外挿すると、8年目のSOHは前月6月外挿での約54%から、
この7月外挿では約57%まで改善しました。
いよいよ、保証範囲内の66%が見えて来ましたね!

表1はこの7月末までの劣化傾向から外挿した
走行用電池のセグ欠け予想時期とその時の走行距離です。
1セグ欠けは納車から丸2年半の来年12月下旬となり、
先月までの傾向と比較して約1ヶ月延びました。
容量保証の8セグには、2030年真夏ごろに達するとの現状での予想です。

さて、その時しっかり保証対応をしてくれるのでしょうか?
他のユーザーさんらの口コミによると、
日産サクラや三菱ekの走行用電池は、
最初に大きく劣化した後は、
徐々に劣化スピードが緩やかに抑えられてくると言います。
確かに先月までよりも今月の方がSOHの劣化具合に鈍化が見られますねv

こちらも、引き続き注視していきます。

4.電力供給・消費動向
我が家の電力消費の概略内訳はこちらこちら

まず、図8に平均気温vs自宅消費電力の関係を示します。

図8 平均気温と自宅消費電力量の関係(青・2024年、オレンジ・2025年)

上述のようにこの7月は例年通りの猛暑となり、
昼間のエアコンを多用したために
EV同様、自宅の消費電力もかなり増加する月となりました。

図9に、エコキュートの
夜間自動運転と昼間の手動運転の時間配分について
その理想配分と1月から7月末までの実績を纏めました。

図9 エコキュート沸上運転の昼夜時間配分実績(2025年)

今度のエコキュートはHEMSに対応しており、
太陽光発電の余剰電力が多い時間帯、季節には、
遠隔手動で沸上運転をかなり柔軟に行うことが出来ます。

上述の通り、この7月はコンスタントに晴天が続いたため、
図9中でオレンジで示す昼間の沸上運転を行える日が多くなり、
その分、図中で青で示す夜間の沸上運転の時間を減らすことが出来ました。

連載記事の通り
5月末頃からNature社のRemo Eのエコキュート自動化を使用しており、
この夜・昼のエコキュート沸上運転を、
Remo Eによる自動運転に任せています。
この機能はエコキュートの昼間の運転を手動で行う手間が省けるとともに、
夜間の自動運転にも介入して、夢の夜間0時間運転も達成してくれる優れものです。
(「案件」ではありません (^^;)

この2カ月間の利用でサブスク料金(300円)の4~5倍の省エネ効果が得られています。

しかも、この7月末からサブスクではなく無料サービス化され、
コスパが「無限大w」となりましたv

図10は昨年末に行った断熱リフォームによる、
自宅の消費電力の削減効果を示しています。

同一気温で換算すると、
この7月の自宅消費電力は昨年と比較して8%減との結果となりました。
冬の暖房だけでなく、夏の冷房でも省エネが効いているようですv

我が家の地区の従量電力料金単価で計算すると、
断熱リフォーム後の1~7月の7カ月間での
電気料金は約4.9万円の節約となりましたv

図10 断熱リフォーム効果 予測と実績(2025年)

次の図11に、
家+EV全体での我が家の電力消費の動向を示します。

図11 消費電力動向

この7月の自宅の電力消費(青棒)は
前月6月と比べると猛暑のためのエアコンの多用により増加しましたが、
前年7月との比較では、リフォームによる冷房断熱効果の向上や、
Remo Eによるエコキュート自動化運転のお陰もあり、
自宅の消費電力を大きく減らすことが出来ました。

EVの消費電力(オレンジ棒)は、ほぼ前月や昨年と走行距離が同一だったこともあり、
同程度の消費電力となっていました。

次の図12に、
家+EV全体での我が家の電力供給の動向を示します。

図12 供給電力動向

上述の通り、猛暑による電力消費の増加に合わせて、
こちらの電力供給もこの7月は前月6月よりも増加していますが、
太陽光発電量が記録的に多く、系統からの買電はそこまで増えませんでした。

5.電力単価動向
最後に電力単価(含・EV経路充電料金)です(図13)

図13 電力単価動向
(燃料調整・再エネ賦課・激変緩和含まず、EVの経路充電料金負担は含む)

この7月は記録的な日射量、太陽光発電量となり、
一方で、断熱リフォームにより、夏の冷房での消費電力を少なく出来たお陰で、
昨年7月と比較して電力単価を僅かだけに抑えることが出来ました。

結果、7月の電力単価は、

 約17.1 円/kWh(自宅+EV)
 前月比+0.7 円/kWh、前年同月比-0.3 円/kWh

となりました。
(燃料調整、再エネ賦課、激変緩和補助金を含まず)

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この猛暑で我が家の柴犬様もグロッキーです。

エアコンの効く室内に居るので、
外の暑さがわからないためか、
「退屈なので、散歩に連れていけ」
と申されます。

でも案の定、あっと言う間に、
「もう、戻る」
となります(^^;

次回も、9月初旬頃に8月分の電力動向をご紹介させていただきます。

では、今日はここまで!

2 COMMENTS

ひろ

東京都区部です。
我が家も7月は月間最高発電量で大台を超えて1036kWhでした。
昨年の4月に新規設置したばかりでこれまでは2024年5月の954kWhが
最高でした。
パネル6.8kW 蓄電池14.9kWh V2H リーフe+で、ニチコンのトライブリッドです。EVは今年の5月に入れたのでどうなるか。
やっぱり12月と1月は厳しいでしょう。パネルの増設も考えています。
最近初めて急速充電をやってみたのですが、お化けですね。
90kW機でしたが、55kWぐらいで充電していました。何軒分の電力かと思います。あれを見ているとやっぱりEVの普及は厳しい気もします。

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まさちん

ひろさん

初めまして、
コメントありがとうございます。

パネルも蓄電池もEVも大容量で、
凄いですね。

急速充電の単価が高くなって来てしまったため、
我が家では、軽EV+自宅充電のみの運用となりました。

引き続きよろしくお願いします。

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