11月の電力動向 2025年11月

今年の11月は秋晴れの続く平年通りの気候となり、
気温も日射量も平年並みとなる一か月となりました。

恒例の我が家の電力動向、
今回は2025年11月分のご紹介です。

導入時期参考)
 ・太陽光    2010年4月〜(オール電化もこの時から)
 ・EV導入    2022年6月~(リーフ)、2024年6月~(ekクロスEV)
 ・V2H導入   2022年10月~
 ・断熱工事   2024年12月〜(窓、壁、床、風呂の断熱リフォームを行いました)

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1.太陽光動向
まずは、太陽光です(図1~3)。

図1に、毎日正午ごろ1hrの
太陽光発電のピーク出力を示します(日々の平均気温を併記)。

図1 正午頃太陽光発電出力および日々平均気温の年間推移

今年の11月は前月の10月とは打って変わって
晴天が続き日射量も平年並みとなるも、
気温も平年並みに寒く推移し、明け方は氷点下となる日もありました。
若干暖冬だった昨年と比較すると1℃近く寒くなりました。

図2に各月毎の日射量と発電量を、
図3に全天日射量vs太陽光発電量を、
図4に太陽光パネルの発電効率推移を示します。
なお、図2中の一点鎖線は、
過去20年間における日射量の最高値と最低値です。

図2 太陽光発電動向(青・2024年、オレンジ・2025年)

11月の日射量(図2のオレンジ●の右端)は、
過去20年での日射量(図2中の上下の一点鎖線)の
ちょうど中間となっています。

昨年と比較すると太陽光の発電量が大幅に増えていますが、
これは、昨年の10月~12月は、
リフォーム工事の足場が設置されていたためです。

図3 全天日射量vs太陽光発電量(青・2024年、オレンジ・2025年)
図4 太陽光パネル発電効率 年間推移(灰・2023年、青・2024年、オレンジ・2025年)

寒いおかげで、
図4に示す通り、太陽光パネルの発電効率は一昨年よりも高くなりましたが、
発電量の絶対量が少なくなってきており、先月ほどの高効率とはなりませんでした。

12月は更に気温が低下するものの、
絶対的な発電量も更に少なくなってくるために、
相対的な発電効率がこのまま+を維持出来るのかも注目です。

2.据置蓄電池 SOH、充放電効率 動向
図5に、トライブリッドT3の据置蓄電池のSOH劣化について示します。

SOHの算出方法は、SOC 0%→100%充電時に要した電力量の合計値を用いています。

図5 据置蓄電池SOH経年劣化推移(2022年9月末~)

11月も順調に気温が低下してきており、
SOHの劣化速度が引き続き早くなっています。

製品保証期間の15年目でのSOH予想値は、
 ・悲観的予想で 35.9%
 ・楽観的予想で 62.3%
となり、ニチコンの保証である 15年で SOH 50 % を楽観予想はオーバーしていますv

図6は、HEMSのデータから算出した据置蓄電池の充放電効率の推移です。

こちらは引き続き 87 %前後を維持しており、性能劣化は見られません。
気温が下がってくると充放電効率も低下する傾向が見えておりますが、
こちらは電池内部の電解液の粘度変化など可逆的な反応によるもので、
経年による劣化は無いと言われています。

図6 据置蓄電池 充放電効率の推移(青・2024年、オレンジ・2025年)

3.EV動向
お次は、EVです(図7)。
昨年6月から前車リーフに代わって、軽EVのekクロスEVでのデータとなります。

ランコス参考
 原チャ       3円/km
 最新ディーゼル車  5円/km
 最新ガソリン車   6円/km
 我が家の軽自動車  14円/km
(15年前のトルコン式トールワゴン)

図7 EV動向(2024年6月からはリーフ→ekクロスEVに乗り換え)

まず、オレンジのEV電費は暖房の使用により、
前月10月の9.5 km/kWhから、この11月は8.4 km/kWhまで悪化しました。

よって、グレーのランニングコストも
先月と比較して若干増額となりました。

図8と表1にEV充電池のSOH劣化推移を示します。

図8 EV充電池 SOH経年劣化推移(ekクロスEV、2024年6月~)
表1 今後のセグ欠け予想(ekクロスEV、2025年10月末現在での予想)

今回、驚くことに、
SOHが前月よりも数値がアップしました。

物理的にはありえないことですが、
SOHを実測は出来ないので、
各社、推定モデルによる算出値を用いるのが一般的であり、
どこかでそのモデルの変更が行われたと考えるのが妥当かと。

唯一の心当たりとしては、
月初めに三菱Dへ定期点検に入れており、
その時に、SOH計算周りのソフトの更新などが、
行われたのかもしれませんね。

三菱のSOH計算は、
誤差が大きいとユーザーから指摘が多く、
いろいろ試行されているようですが、
もし本当にそれが理由なら、
せっかく継続的に記録してきたSOHが、
リセットされてしまったようで、ちょっとガッカリです。

メーカー保証は、8年=2,920日以内でSOH≧66%(但し走行16万km以内)ですが、
納車後17カ月のデータを外挿すると、8年目のSOHは前月10月外挿での約62%から、
この11月外挿では65%まで改善しました。年内にも保証範囲内の66%を超えそうですね。

表1はこの11月末までの劣化傾向から外挿した
走行用電池のセグ欠け予想時期とその時の走行距離です。
1セグ欠けは納車から丸3年後の再来年7月下旬、
容量保証の8セグには、2032年初春ごろに達するとの現状での予想です。

こちらも、引き続き注視していきます。

4.電力供給・消費動向
我が家の電力消費の概略内訳はこちらこちら

まず、図9に平均気温vs自宅消費電力の関係を示します。

図9 平均気温と自宅消費電力量の関係(青・2024年、オレンジ・2025年)

この11月は暖房の使用が増えてきたことと、
我が家の都合で衣類乾燥機をやや多用したために、
リフォーム後のトレンドよりは若干消費電力が多い一か月でした。

図10に、エコキュートの
夜間自動運転と昼間の手動運転の時間配分について
その理想配分と1月から11月末までの実績を纏めました。

図10 エコキュート沸上運転の昼夜時間配分実績(2025年)

Remo Eによるエコキュートの自動化運転は上手く動いてくれていますねv

雨が多ければ、夜間での沸上運転(青)の割合を自動的に増やしてくれるとともに、
寒くなってくれば、1日の沸上運転の総時間を自動的に増やしてくれています。

特にRemo E側の設定は夏からほとんど変更しておらず、
1年を通して、設定値を変えずに上手く動くかを、今後も注目していきます。

図11は昨年末に行った断熱リフォームによる、
自宅の消費電力の削減効果を示しています。

同一気温で換算すると、
この11月の自宅消費電力は昨年11月のそれと比較して10%減との結果となりました。

我が家の地区の従量電力料金単価で計算すると、
断熱リフォーム後の1~11月の11カ月間での
電気料金節約額は約6.6万円となりましたv

年間での節約効果が、残り1ヶ月でどこまで伸びてくれるか楽しみです。

図11 断熱リフォーム効果 予測と実績(2025年)

次の図12に、
家+EV全体での我が家の電力消費の動向を示します。

図12 消費電力動向

この11月の自宅の電力消費(青棒)は
上述の通り、衣類乾燥機の多用により、
前月10月との比較でかなり多くなってしまいました。
ただ、昨年11月との比較では断熱リフォームの効果もあり、
消費電力を抑えることはできています。

次の図13に、
家+EV全体での我が家の電力供給の動向を示します。

図13 供給電力動向

上述の通り、昨年の11月はリフォーム工事で太陽光発電量が少なく、
不足量を買電で賄っていましたが、
今年の11月は、太陽光発電(青棒)が例年通りの発電量に復活するとともに、
断熱リフォームのお陰で自宅の消費電力が減ってくれたために、
夜間電力の買電(緑棒)は少な目で済んだ一か月となりました。

5.電力単価動向
最後に電力単価(含・EV経路充電料金)です(図14)

図14 電力単価動向
(燃料調整・再エネ賦課・激変緩和含まず、EVの経路充電料金負担は含む)

この11月は日射量は昨年並み、
発電量はリフォーム工事があった昨年比で大幅改善、
気温は昨年よりもやや寒かったものの、断熱工事で暖房の使用量は少なく、
しかし、衣類乾燥機をやや多用したおかげで
電力単価は、前月10月よりもやや高く、しかし昨年11月よりは大幅に安価に出来ました。

結果、11月の電力単価は、

 約24.3円/kWh(自宅+EV)
 前月比 +0.6 円/kWh、前年同月比 ー3.3 円/kWh

となりました。
(燃料調整、再エネ賦課、激変緩和補助金を含まず)

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ご近所のお宅が秋田犬の子犬をお迎えしました。

子犬って反則的なかわいさですよね?

しかし生後60日であの足の太さ・・・・・
あっという間に巨犬になりそうです(^^;

次回も、年明け1月初旬頃に12月分の電力動向をご紹介させていただきます。

では、今日はここまで!

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