EV急速充電器網(D、コンビニ)2025年概況 2026年1月

今回は、2025年における、
EVの急速充電器網の整備状況についてです。
(昨年分はこちら、2025年上期分はこちら

引き続き、「ジャイアン率」wも調べてみました。

2025年末現在、日本のEV急速充電器網の約6割が、
自動車ディーラー(前回から1割増の約3900箇所)と
コンビニ(前回から1割減の約900箇所)となっていますので、
その2つの充電器網の2025年動向をお伝えします。
(ちなみに次点は、道の駅の約800箇所)

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1.自動車ディーラー充電器の2025年動向

図1は自動車Dに設置されている急速充電器の2024年末と2025年末の比較です。

図1 自動車D急速充電器の動向(設置箇所数順、VWとBMWは今回から調査に加えた)

前回(2025年上期末)からの変化を設置箇所(図中の灰折線)順に、
 ・日産は不採算店の撤退と新型充電器設置店舗の絞り込みで、
  設置率、設置箇所数ともに微減
 ・三菱も不採算店の撤退があったものの、
  新型機設置は頑張っており、設置率が上昇
 ・トヨタは元々の販売店舗数が多く「率」にすると目立ちませんが、
  この半年で更に50店舗ほど設置店舗を増やしており、
  いよいよ設置箇所数では2位の三菱に迫ってきました
  新聞報道によると、公共の補助金以外にも、
  トヨタ本体からの補助があるようで、
  この勢いだと、2026年には設置箇所数で三菱を抜くと予想します
 ・軽EV販売を始めたホンダも、順調に設置率、設置箇所数を増やしています
 ・ベンツは2025年上期に旧世代の充電器削減があったものの、
  2025年下期は、設置率、設置箇所数に変動は無し
 ・レクサスもトヨタ同様、順調に設置箇所を増やしています
 ・今回から調査に加えたVWは約7割の設置率
 ・同じく今回からのBMWは約6割の設置率
 ・EV車販売を始めたスズキは、
  設置箇所数でアウディを抜き返し
 ・EVラインナップを充実させたアウディは、
  設置箇所数ではスズキに抜かれたものの、
  全店舗への充電器設置を完了(しかも全てが150kW機!!)
となっています。

ドイツ本国の内燃機関への回帰が、
周回遅れでまだ日本には届いていないのか、
ドイツ車ディーラーでのEV充電器設置率が軒並み高いですが、
今後は予断を許さないかと。

次に図1の黄折線が、
eMP(e-Mobility Power)充電網と互換の急速充電器の設置率です。

このeMP互換への対応で、
国内Dは大きく3つのグループに分かれています。

まず、「eMP互換充電器堅持派」が、
日産、三菱、ベンツ、スズキの4社
全国2000店舗弱で24時間の充電サービス網が利用できるのは、
現時点では最も魅力的なEVサービスかと。
アーリーアダプターから先へのEV普及がちっとも進まない日本では、
当面、この馬に乗っておくのがベターです。
高速道路、コンビニでの充電にも困りません。
ただ、もしトヨタのEVがいまの同社のHVのように爆発的に売れる時代が来たら、
ここは過去の充電サービスになるかも知れません。
何たって、あっちは全国5000店舗ですしw

お次は「自社DにはeMP互換充電器は置かない派」が、
トヨタ、VW、アウディの3社
VW、アウディ販売店のeMP非互換充電器に対応している同社の充電カードは
独自の充電網(PCA)用でeMPの充電網を利用することは出来ません。
ここは潔いですが、高速道路だとPCAカードでは充電できないので、
この2社のEVユーザーは、
別途eMP互換のカードも契約しておく必要があります。

一方で、
トヨタ販売店のeMP非互換充電器に対応している同社の充電カードは、
そのままでeMP充電網も利用できるようになっています。
もの凄い「ジャイアン」ですよねw
「何か文句あるか?」と胸を張る同社のジャイアンのような強さを体現していて、
「日本にはトヨタあり!」と、引き続き同社には頑張って頂きたいものです。

最後は「eMP互換からの離脱中派」で、
ホンダ、レクサス、BMWの3社
当初のEV黎明期はデファクトだったeMP充電網を活用したものの、
次の周回ではトヨタのように自社カードで囲う戦略に変更を始めている3社となります。
ま、レクサスは近々にもトヨタと同じジャイアン式にするのかとw
BMWもトヨタと同じくジャイアン式に移行中のようですが、
トヨタのような数の論理は通用しませんので大丈夫でしょうかね?
(なお、BMWの充電カード(BMW Charging)は、
 VW等のPCAカードとは違って、ガッツリeMP互換なので
 BMWのEVユーザーは、当面のところ不便はありません)
ホンダはまだ従来のeMP互換のカードも契約できますが、
2025年下期から独自カード(eMP非互換)で囲うサービスも始めており、
動向を見極めながらどちらかに寄せていく戦略(いつもの迷走?)なのかと。

なお、テスラのNACSポートの充電器は、
2025年末で全国に440箇所、
最近はお馴染みのスーパーチャージャーだけでなく、
赤筐体が眩しいFLASH充電器でもNACSポートが使えるようになって来ています。

ちなみに、
コンビニは全国900箇所の99%以上がeMP互換、
高速SA/PAは全国450箇所の99%以上がeMP互換、
道の駅は全国800箇所の約半数がeMP互換(残り2割が話題のTerra Charge、2割がまだ無料!)
で、ほぼ全てがCHAdeMOポートの充電器となっています。

2.コンビニ充電器の2025年動向

図2はコンビニに設置されている急速充電器の2024年末と2025年末の比較です。

図2 コンビニ急速充電器の動向(設置箇所数順)

こちらは、2024年末からの変化としては、
 ・セブンが有言実行、1年で100箇所の充電器を新設し、設置率も大幅上昇
 ・ファミマは不採算店舗の撤退と、旧式充電器の撤去(新型機への置き換えは無し)で、設置数、設置率ともに減少
 ・ローソンは上位2社とは戦略を変えて、新型機の選択と集中を推進し、設置率が大きく減少
 ・ミニストップは、旧型機の撤去が完了し、一気に設置箇所、設置率共に激減
となりました。

コンビニ全体でのEV充電器は、この1年で1割減っており、
10年選手以上の旧機種を撤去しつつ、
新型の充電器を設置しなかったケースが殆どです。

景気に本業が大きく左右され、
一向に伸びないEVの普及率を睨むと、
このコンビニ業界の対応は致し方ないかと。

なお、上述の通り、
コンビニの急速充電器はほぼ全てがeMP互換、CHAdeMOポートとなっていました。

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二十四節季の「冬至」を越え、
徐々にですが日射量が増加し始めていますv

初日の出は、ご近所のシバーズとの朝ンポで拝んできました。
超寒いのに、仲間がたくさんだとちっとも帰ろうとしませんw

では、今日はここまで!

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