昨年の梅雨入りは、
全国的に平年と比べて10日以上遅れてましたが、
今年はほぼ平年並みに戻りそうですね。
と言うことで、
標記も不安定な天候下での試行が出来そうです。
前回、据置蓄電池の放電電力で沸上した際の電力単価を
春は14円程度と紹介しました。
今回は、その「放電単価」の1年分の変化を計算してみます。
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図1は、最新の我が家の電力供給と消費の流れ、割合です。

まず、EVは昨年春頃までは前車の日産リーフに乗っており、
旅行などの遠出でも頻繁に使っていたため、
充電ステーションでの経路充電も電力の供給元に含まれていました。
しかし、昨年6月に軽EVに乗り換え、
EVの用途を街乗りに限定し、
毎晩、自宅で充電出来るようになったことと、
昨今の電力料金値上げに端を発した経路充電料金の値上げもあり、
我が家ではこの1年ほどは、無料の充電サイトを除いて、経路充電の利用を止めています。
結果、我が家での電力供給は、
35%が太陽光、残りの65%が系統からの買電との割合となっており、
その供給された電力の83%を自宅で、残りの17%をEVの走行で消費しており、
我が家の電力平均単価は、年平均で18.5円/kWh(春15円~冬27円)となっています。
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次にこの電力供給経路別での電力単価、
図1に赤線で囲んだ部分を見てみます。
導入費用を抜きにして、
太陽光電力をそのまま直接使用した場合は当然単価0円です。
系統からの電力をそのまま使った場合は、
朝晩や昼間の電力を買ってしまう場合もあるために、
月によっては単価が31円程度に上がることもありますが、
年平均では利用電力の9割近く占める夜間電力の単価とほぼ同一となります。
EVからV2H経由で家の電力として利用する場合、
充放電効率が約60%と悪いため、
夜間電力で充電した電力を昼間に使ってしまうと逆ザヤとなります。
(29円/0.6 = 48円!!)
そこで我が家でも、
EVへ太陽光で充電した電力分のみ
EV→自宅への電力として使用しており、
こちらなら、若干目減りはしますが単価は0円となります。
残る据置蓄電池に充電された電力の放電単価を計算してみます。
余剰太陽光発電電力のみで据置蓄電池へ充電する場合は、
この放電単価も0円となります。
しかし、こちらの経路には夜間電力によるプリ充電(寸止め充電)の料金が掛かります。
据置蓄電池は充放電効率が87%と比較的高いので、
夜間電力で充電した電力を使う方が、
(29円/0.87 = 33円)
昼間に系統から電力を買って使用するよりも安価になるため、
朝の時間帯に必要となる電力のみ、夜間電力でプリ充電を行います。
図2に、据置蓄電池に充電された電力を
自宅で使用する際の「放電単価」を、
夜間電力によるプリ充電量と余剰太陽光による充電量の重み平均によって
月毎に計算した結果を示します。
年平均では、約19円/kWhでした。

当たり前ですが、
有料となるプリ充電量の割合が多くなるとこの「放電単価」も高くなります。
よって、電力消費の多い夏冬は放電単価が20円以上に高くなり、
また、梅雨や秋雨など晴天率が低い時期もそれに近いレベルに高額となりました。
逆に太陽光が元気な春先から梅雨前にかけては、
放電単価が15円程度と安価になって来るのも納得できます。
意外だったのは、
暖房や給湯による電力消費が多く、日も短い1月や2月の放電単価が
8~15円程度と比較的安価だったことです。
これは、我が家の地域の1月や2月は他の期間と比較して晴天率が高いことと、
冬の給湯には昼間の放電電力は余り使われず、
夜間買電による沸上が殆どだったためとわかりました。
以上、Remo Eによるエコキュート自動化で、
日中の放電電力を沸上に使った場合の月別単価を計算してみました。
夜間や昼間の系統買電の単価よりは10~30円は安価なので、
昼間のエコキュート沸上に放電電力を使用しても損はしないことを確認出来ました。
とは言っても、
エコキュートが昼間の放電電力を過多に使いこんでしまうと、
据置蓄電池の充電が早く枯渇することになり、
結果、夕方の家事での買電量が増えてくることにもつながります。
今後も中長期的に、
このRemo Eによるエコキュート自動化の節約効果を把握していきたいと思います。
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沖縄は、平年よりも12日も早く梅雨が明けてしまったとのことで、
気象庁の評価は「かなり早い」となりました。
この季節の雨は、ある程度までは大切なので、
朝晩の柴犬様の散歩の時にだけ降らないでくれると助かりますw
では、今日はここまで!